「はい、ドン!!!」
とデータや情報を渡されても意味不明な事ってかなりあると思うのですね。
たとえばよく囁かれている「食糧自給率」の問題もその典型的な例でしょう。
食糧自給率が40%で日本がヤバイ・・・
食糧自給率をアップしましょう!!! 的な文句をそのまま受け止めてませんか?
ごはん(鳥取産)
たまご(鳥取産)
生姜焼(鳥取産)こんな食事があったとしましょう。
この場合、食料自給率はいくらですか?
もしかして・・・・ 100%と思ってませんか?
そう思いがちですが、自給率ってそういう事じゃないんですね。
国産だから100%ってのは単なる思い込み。
食料自給率って「カロリーベース」で算出してるんですね。
国内で供給される総カロリー(食べ残して捨てられるものも含む)のうち、どれだけを国産で賄えているかという割合。
醤油をかけて冷や奴にしよう。
これなら食糧自給率100%だろう。
いやいや答えは35%程度です。
国産表示の豚肉で生姜焼き。
国産の肉だし、これなら100%だね。
いえいえ。牛が食べる肥料は輸入品なんで12%程度になります。
国産品=食料自給率100% と思っている事が大きな誤りなんですね。
キャベツ、トマト、キュウリなどの野菜はカロリーがほとんどないため、いくら国内で生産しても自給率には反映されないので、本気で自給率をあげるなら野菜は自給率UPには役立ちません・・・
極論を言えば「自給率をあげる」には、豚も、鶏肉も、豆腐も、国産牛肉も食べるな!ということです。(笑)
だって肥料はほとんど輸入製品だからです。
国産牛でも自給率に換算するとかなり下がっちゃうんですね。
魚と米。
この食事なら「自給率」はアップします。でも現実的ではないでしょう。
パンや肉の文化が根付いた日本で、いまさら明治昭和の食スタイルに戻すことは不可能ですから。
食糧自給率を上げる為に、飼料の国産化を目指そう!!こういう切り口で情報を発信すればいいのでしょうが、
情報の伝え方がアヤフヤで、意図が分からないから多くの人が無関心で困惑する。
「わが国は自給率が40%ですよ!将来不安ですね。だから頑張って食糧自給率を上げましょう!」
こんな伝え方をしてしまうから困惑や勘違いが出るのだと僕は思います。
といいますか、どうやら日本だけみたいです。
こんな問題でワーワー言っているのは。
参考:
自給率を使っているのは日本だけうまく伝えれていないし、「何をして欲しいのか分からない」という分かりやすい例だと思います(笑)
というか「伝える相手」を完全に間違えています。
ハイヒールを売るのに50歳の男性にPRしているのと同じです。
だってこれって、そもそも「消費者」の問題ではないですから。
肥料や小麦粉、大豆などの原材料を「輸入品に頼っている」いう生産側、供給側の問題だからです。消費者でできる具体的な工夫の余地が少ないことを煽ったところで、その効果は薄い。
問題を提起する、伝える相手を履き違えちゃっていますね。。
まあ政治的なスピンコントロール的な面もあるのでしょうが。
まとめ:誰に、いつ、何をして欲しいのか。
これを分かりやすく伝えることが大切って事ですね。
今年も残すところ2ヶ月です。
11月、12月と大きな事業があります。
JC発信委員メンバーも最後の仕上げ!!!!!
「誰に、いつ、何をして欲しいのか」を伝えられるような素材や写真、コンセプトを大事にして、格委員会の事業をサポートしていきます。
という事でまたまた非常に長い文章になってしまいました・・・・・
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